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目指すのは、
最先端の働きかたを取り入れ、
多様性を重視する会社。

代表取締役社長 仲西 聖治

良い家づくりをしている
という意識を常に持つ。

環境システム設備機器株式会社は、私の父が立ち上げた会社です。父は元々、松下電器産業(現パナソニック株式会社) に勤めていました。昔のエアコンは、夏と冬で切り替えが必要で、その切り替えのメンテナンスをする会社をつくろうという話が持ち上がります。誰か独立してその会社をやらないかという提案があった時に、手を挙げたのが父でした。父は1968年にメンテナンスサービス会社として当社を設立。松下電器産業からの紹介で、新築で家を建てるハウスメーカーのエアコン取り付けの一部を委託されました。

今は、住宅環境設備機器の販売、工事、メンテナンス、設備リフォーム。そして大手ハウスメーカーの新築注文住宅での空調の取り付けを請け負っています。当社は空調が中心ですが、住宅の一部をつくっています。良い家づくりをすることが私たちの一番の仕事。家のほんの一部かもしれませんが、お客さまの大切な家づくりに関わっているという意識を忘れてはいけません。

現在では、90名以上のスタッフが働いてくれています。当社の社員は、言いたいことをはっきりと言う人が多いと思います。わがままを言うのではなく、自分の意見を言える人。規模の小さい会社なので、私も社員の顔と名前は全て分かっていますし、普段と様子が違えば気づきます。また責任者会議でも和気藹々とした雰囲気で話し合っています。このようなアットホームな雰囲気が、意見を言いやすい雰囲気になっているのかもしれません。

家はハウスメーカー、電気店など様々な人の力を結集してつくられているもので、なにか問題に気づいた時にきちんと意見を言えることがとても大事。昔の住宅は20、30年で建て替えるものと言われていましたが、現在は50年、100年建て替えなくていい家にすることが主流になってきました。意見を言わない、気になったことをスルーしてしまうことで、やり直しが発生した場合お客さまに多大な迷惑がかかってしまいます。発言のしやすい環境、風通しの良い社風というのは、良い家づくりをするためには必要な環境なのです。

働きやすい環境は、
未来を考えたら必須。

私自身は、新卒で住宅メーカーに入社し6年間修行を積ませてもらった後、1999年に父の会社に入りました。入社してからは、工事、営業などいろんな部署で働きました。本当のことを言うと、当時は辞めていく人が多く、人が足りない部署に私が行っていたのです。結果的には現場の考え方がわかるようになり、その経験が今とても役にたっています。それぞれの部署も大変さも、仕事の段取りも、何が大事で優先させるべきなのかも、現場を経験してわかるようになりました。

前述した通り、以前は辞める人が多い会社でしたが、社内の制度を変えていきました。まずは採用のプロセスを見直し、入り口を狭くしました。入社後には3ヶ月の試用期間をつくり、そこでお互いにマッチングを判断するシステムを取り入れます。新人への教育期間は一年かけることにしました。教育期間を長くとることで現場でも、自信を持って取り組めるようになりました。

もう一点、変えたのは評価のシステム。年齢と役職に応じた給与テーブルをつくって、 それに収まるよう少しずつ変えていきました。なぜ、この人がこの給与なのかをきちんと説明できるようなシステムにしたのです。そうしたことを続け、人が増え始めたのはここ12、3年です。人が長く働いてくれるようになったおかげで売り上げも、利益も伸びてきました。

福利厚生の充実や、完全週休二日制など業界としては珍しい制度を取り入れていると思います。社員には長く働いてもらいたいし、新しい人にも入社してほしい。環境を整えていこうと思ったらこの制度は必然です。導入にあたっては一年間くらい準備をしました。私は優秀な人ほど残業は少ないと考えています。社員たちは、定時のなかで業務を終わらせるためにはどうしたらいいか必死で考えたと思いますよ。

業界のなかで、このような働きかたを取り入れたのは早い方だと思います。「参考にしたい」と話を聞きにきた会社も何社かありました。会社のシステムを変えていくのは大変な作業ですが時代が変化していくなかでは、きちんと対応していくことが必要です。

それぞれが自分の精一杯を目指す。

現在の会社の目標は、「売り上げの増加」と「社員を100人以上に増やし、支店を出す」という二つです。しかし人口が減っている今、業界の流れと外れた目標を立てても仕方がないので、柔軟に時代に対応していくことも必要だと思っています。目標を形骸化させないため、正しい方向に進んでいくためにも、時代にあった目標を都度見直していくことが大切だと思っています。

社員全員に同じ課題を課して、上から命令する会社は多いです。しかし、それぞれの人が働く目的や目標を持っています。もっと給与をもらうために役職を目指す人には、そのためにはどうしたらいいかを明確に提示して頑張ってもらうし、自分のペースで働きたいという人には、その人の目標で頑張ってもらう。全員が自分の過去より少し上を目指していくことで、結果的に会社全体は向上していきます。自分なりの目標を持って、努力できる人と一緒に、良い家づくりを進めていきたいです。